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あなたとともに・・・VOL-NEXT社員の日記です。
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2006年06月17日 (土) 15:27
 東京は蒸し暑い日が続いています。体調など崩されていませんか?
今年は、雨が多いあまりすっきりしない春でしたね。
そんな中、我が家のベランダで、春ならではの出来事がありました。

 4月の終わり頃、ベランダに2羽のシジュウカラがちょくちょく顔を出すようになりました。様子を見守っていると、2年ほど前に、ベランダの天井に取り付けた、木製の鳥かごに巣を作っているようでした。

 この鳥かごは、息子がボーイスカウトの活動で、作ってきたもので、鳥が巣づくとは思えないけど、置く所も無いし、とりあえず、夫と息子が日曜大工で取り付け、すっかり、存在さえも忘れかけていたものでした。

 忘れた頃にやってきた来訪者を、みんなで見守って、少しうきうきしていました。5月に入ると、2羽の鳥は、ミミズや虫など餌を銜えて頻繁に行き来するようになりました。若々しかった鳥も羽が少しまばらになり、急に年を取ったように見えました。

 それでも、耳をすませていると、親鳥とは別の少し弱弱しい泣き声が聞こえてきて、巣の中で、雛が育っているのが分かりました。
親鳥は、本当にかいがいしく餌を運んでいました。巣箱に入る時は、周りの様子を気にして、外敵がいないのを確認しているようでした。

 「よしよし、今日も、親鳥が餌をはこんでいる。雛の声が聞こえる」と、毎日確認しては、ニッコリしている日が続いていました。家族で、「鳥かごの中には、何羽の雛がいるんだろう?」「覗いてみるのはまずいよね。」などと話し合っていたある日、

 ベランダの床の上で、ひな鳥が1羽パタパタ羽を動かしているのを見つけました。一生懸命飛ぼうとしているのですが、20cmぐらいの高さまで飛んで、それ以上あがれません。

 親鳥もベランダの手すりまでは来るのですが、雛のことが見えているのかいないのか、床までは降りずに、行ったり来たりしているだけです。このままでは、危ないと思い、夫と息子が、虫取り用の網などを持ちだして、雛を捕まえようとしました。

 逃げ惑う雛は、ウッドデッキの隙間に入り込んでしまい、深追いするとかえって危ない状況でした。「やっぱり、人間の手で何とかしようとするのは、やめたほうが良いのかも・・・」と、しばらく見守っていました。

 雛は、バタバタしながら、ベランダの植木鉢や水槽の間を動き回り、親鳥は、相変わらず、手すりの高さで行ったり来たり・・・

 しばらくして、ベランダに目をやると、大きなカラスが2羽、床の上にいました。裏の公園にはいつもカラスがたくさんいるのですが、ベランダに下りてくることめったにありません。

 びっくりして、ベランダの戸を大きく開くと、カラスはさっと飛んでいきました。祈るような気持ちで、雛を探したのですが、どこにも見当たらず、あの弱弱しい鳴き声もしなくなっていました。

 親鳥は、何度も何度も行き来しています。親鳥のまばらになった羽の様子も手伝って、とても悲しそうに見えました。あんなに、一生懸命餌を運んでいたのに・・・・・

 息子が学校から帰ってきて、この話をすると、
「えー食べられちゃったの?」と、ショックを隠しきれない様子です。
ちょうど、国語の教科書で、「生き物はつながりの中に」と言う説明文の勉強をしているところでした。どんな生き物も他の生き物を食べて、成長し、子孫を残し、命のつながりの中で生きているという、内容でした。

 「小鳥がミミズを餌にしてるから、カラスも小鳥を餌にするのはしょうがないけど、家の小鳥を食べなくてもいいのに!」と、残念そうな息子でした。

 親鳥が一生懸命育てていた雛が、ほんの一瞬の不注意で巣から落ちて、いなくなってしまうのを目の当たりにして。命あるものが、生きていくことの厳しさを、改めて感じています。

 そして、いつまでもベランダの近くを飛び回っていた親鳥に、自分の姿を重ねたりしています。小さないのちが我が家に何か大きなものを残していってくれたような気がする、今年の春でした。
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